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これからは属することがリスクの時代

執筆者の写真: Hisayo IdenHisayo Iden

更新日:2020年7月12日

清野奨さんアドレスホッパー。持たない、属さない、を謳歌している。彼が”どう思う?”とつぶやけばイマドコ居住かに関係なく、海外にいても業界から400超の回答がすんなりそろう。最初は「コイツ身近な友かと思いきや実は宇宙人だったのか?」と衝撃を受けたが今ではそのナチュラルで伸びやかな生き方に癒されている。


彼のような、アドレスホッパーやデジタルノマドも含めて多様な選択肢が広がる時代に、組織という器を見れば、さもありなん。このところ、従業員が自由過ぎると嘆く経営者 vs 自由な性質を咎められたと嘆く従業員、という構図の相談が増えている。属すリスクを問われる時代に、秩序を乱す(かもしれない)幽霊を排除するのに精を出しても詮無いことで、多様性の時代にこの傾向は深くて怖い。


自由な性質を隠さない人は協調性が低いと誤解されがちな一方で「協調性が高そうな人ほど1円の得にもならない復讐に燃える」(空気を読む脳ー中野信子さん)そうだ。大量生産の時代なら、自由過ぎる行いも、それに対する些末な復讐も、いずれも見逃していては現場が回らない。数字の理論が効いて自浄されてきた。しかし今となっては多様化が進み、誰にでも共通する正論は存在しない。そしてクラウド化もSNSも進み、ピンで立つ人の集合体へと分断されていく。そんな時代に逆行してチームワークという名の服従を良しとする未熟な組織のままでは、その中のひとりを組織を脅かす悪者に見たてた「外集団バイアスと排除」(前述空気を読む脳より引用)が働きやすい。しかもそうして仮に誰かの復讐のスイッチが入ってももう、数の自浄は作用しない。そうなれば職権を振りかざすか、離反が起こるか、の幕引きになる率はかなり高い。


芸能界でも組織を離れる人が相次ぎ、ペナルティを課す古いやり方は良しとされず、法も現場も整備されてきている。


多様性をたおやかに認める視座は、組織の中でにらみ合っていたのでは手には入らない。組織のインフラとして、個々のキャリアをコンサルテーションできる仕組みが、多様性を認める組織であるための必須要件だと、改めて思う。



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